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HOME講義大学立場の心理学:マジョリティの特権を考える/PSYCHOLOGY OF THE PRIVILEGED

立場の心理学:マジョリティの特権を考える/PSYCHOLOGY OF THE PRIVILEGED

教員/講師名 出口 真紀子
開催年度 2016年度
開催日 秋学期

授業の内容としては、特権的集団の特徴(文化的・制度的支配、正常性(Normalcy)、優越性、特権)や、個人レベルでの特徴:(1)特権があるという認識の欠如、(2)社会的抑圧の現実を否定・回避、(3)優越感と権利意識、(4)自分に特権があるという認識に抵抗を示す、などを学び、心理学の理論を通して、特権集団の心理的特徴やアイデンティティの社会化のプロセスを学びながら、必ず自分自身の生い立ちを含めて振り返りながら、自己の立場と位置付けに応用させる。内容としては、差別に「中立」は存在するか?「平等」とEquityとの違い、人種的アイデンティティ発達理論でマジョリティとマイノリティの違い、などを取り上げる。また、多様なアイデンティティの持つゲストスピーカーに来てもらい、どのように自分自身の特権について考え、向き合ってきたか、そして、マイノリティの場合、どのように特権がなかったか、また特権の持つ人と接する上でどのような要望があるか、など生の声を聞く機会を与える。ビデオやドキュメンタリー映画の上映によって特権に関するディスカッションを行う。